適用条件

かんたん法枠工法は、法面の侵食や表層すべりの抑制が主目的であって、原則としてそれ自体では土圧に抵抗しない構造として取り扱います。ただし、枠が連続的で曲げ剛性が期待できるため、法面の表層すべりに対し、ある程度の抑制機能を有するので、安全性の照査を行い採用できるものとします。

           
  表層部の小石崩落や小規模崩壊及び浸食を受けやすい法面 安定している法面で、緑化が困難な軟岩、硬岩、珪藻土及びモルタル面を緑化する法面 急勾配法面や海風の強い海岸沿い法面等で緑化基盤材    
    積雪量が多い場所での緑化基盤材を保護するために基礎工として利用する場合(例:海抜1000m以上の道路) 道路の路肩崩壊及び浸食防止のための保護工 適正な盛土材の確保が困難なとき、例えば粘着力0に近い土等で盛土法面を造成した所の保護工  
  法枠工を考えている場所で従来よりコストを下げたいとき(設計計算の見直しを検討必要) 景観に配慮する必要がある場所や地区   海岸線の砂地法面等において、植生土嚢を用いて法面保護を行う場合の基礎工  
           


 

土質条件

あらゆる土質条件に対応可能です。(硬岩、軟岩、砂礫土、砂質土、シルト、粘性土、有機質土)

 

現場条件
のり面表層の不安定化を抑制し斜面を保護するとともに、植物群落を造成するような、環境保全や美観等を目的とする現場に最も適しています。
適用現場: 切土部および盛土部のり面。
施工場所: 地山が安定しているのり面、自然傾斜地及び従来の植生基材吹付工では、緑化が困難な軟岩・硬岩のり面に適用できます。
対象事業: 道路、河川、ダム、砂防、急傾斜地保全、宅地造成などによって生じるのり面。
整備目的: 切土のり面の安定確保および緑化基礎工。
沈下の恐れのない盛土のり面の表層保護工。

 

適用可能な範囲

最急法面勾配:1:0.6 より緩いのり面。
最大法面長:崩壊形態(のり肩崩壊、のり中間崩壊)、規模によります。
(技術資料:「ノモグラムによるかんたんのり枠工の設計法」より簡易選定)


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